東京 新型コロナ 239人感染 入院患者「ステージ2」相当に減少

東京都は、14日都内で新たに239人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。
また、「入院患者」の数は1250人と緊急事態宣言が延長されてから初めて、国が示す「ステージ2」相当に減少しました。

東京都は、14日都内で新たに10歳未満から90代までの男女合わせて239人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

237人だった1週間前の日曜日より2人増え、14日までの7日間平均は279.1人と、前の週との比較では109.8%と増加しています。

14日の239人の年代別は
▽10歳未満が12人
▽10代が18人
▽20代が46人
▽30代が37人
▽40代が36人
▽50代が26人
▽60代が15人
▽70代が24人
▽80代が19人
▽90代が6人です。

239人のうち、およそ44%にあたる105人は、これまでのところ感染経路がわかっていないということです。

感染経路がわかっている濃厚接触者の内訳は
▽「施設内」が最も多く58人
▽次いで「家庭内」が47人
▽「職場内」が8人
▽「会食」3人などとなっています。

このうち「施設内」では
▽6の医療機関で患者と職員合わせて45人
▽7つの高齢者施設で利用者と職員合わせて7人の感染が確認されたほか
▽1つの小学校で児童4人が感染したケースも報告されています。

これで都内で感染が確認されたのは、累計で11万5409人になりました。

都の担当者は「急激に増加に転じているわけではないが、7日間平均が前の週を上回っていて、下げ止まりが強くなっている。年代や地域を問わず、一人ひとりができる対策をとにかく継続してほしい」と話しています。

一方、14日時点で入院している人は、13日より12人減って1250人でした。

東京都は、今月21日まで延長された緊急事態宣言の期間中に、医療提供体制の数値を国が示す「ステージ2」相当まで下げたいとしていて、「入院患者」の数がステージ2相当の1261人以下になるのは、今月、宣言が延長されてから初めてです。

「現在確保している病床に占める割合」は24.8%です。

このうち、都の基準で集計した14日時点の重症の患者は13日より1人増えて41人で、重症患者用の病床の12.3%を使用しています。

一方、都は、感染が確認された70代と80代の男性合わせて3人が死亡したことを明らかにしました。

これで都内で死亡した人は1580人になりました。

小池知事「数値改善も改めて対策を」

小池知事は記者団に対し、14日発表された感染者数が1週間前の日曜日より増加したことについて、「“下げ止まり”ではなく、少し上がってきている。都として検査と調査、医療提供体制を整えるため特に病床の確保をしっかり進めている。その結果、数値が改善している部分もあるが、新規の感染者数が増えてしまうと、また上回ってしまうのでもう一度、改めて、皆さんとともにコロナ対策にあたりたい」と述べ、感染防止の対策を徹底するよう呼びかけました。