社会

長野 松本 乗鞍岳で雪崩 1人意識不明 2人軽いけが

14日午前、長野県松本市の乗鞍岳で雪崩が起きて5人が巻き込まれました。警察によりますと、このうち救助された男性1人が意識不明の状態で、別の男性2人が軽いけがをしているということです。
14日午前10時ごろ、長野県と岐阜県にまたがる乗鞍岳の長野県松本市側の斜面で雪崩が発生し、「複数の人が巻き込まれた」と現場近くにいた人から消防に通報がありました。

警察によりますと、現場は松本市安曇にあるスキー場のさらに上のゲレンデ外のエリアで、斜面の雪が幅およそ200メートル、長さおよそ300メートルにわたって崩れ、5人が巻き込まれたということです。

いずれも救助されましたが、警察によりますと、このうち男性1人が意識不明の状態で、別の男性2人が軽いけがをしているということです。

長野地方気象台によりますと、「乗鞍上高地」では、13日まで雪が降って「なだれ注意報」が出され、山岳部では雪崩が発生しやすい状況になっているということです。

目撃者「逃げる時間なかった」

群馬県からスキーに訪れ、松本市の乗鞍岳で起きた雪崩の現場に居合わせた男性は「縦列で歩いていた登山客の上のほうの斜面から表層で雪崩が起きました。その後、近くにいた登山客やスキー客などおよそ20人が救助活動を始めて、1人が意識がない状態で見つかりました」と振り返りました。

そのうえで「雪崩で自分の足元もとられましたが逃げる時間はなかったので怖かったです」と話していました。

専門家「『表層雪崩』が発生したと考えられる」

今回の雪崩について、雪による災害に詳しい防災科学技術研究所雪氷防災研究センターの上石勲センター長は「現場の映像を見ると積もった雪の表面が崩れ落ちる『表層雪崩』が発生したと考えられる」と指摘しました。

そのうえで、「現地できのう午前中から降った雪は低気圧の通過に伴うもので、冬型の気圧配置で降る雪とは結晶の形が異なり崩れやすい性質がある。きのうの雪が弱い層となり崩れたのではないか」と分析しています。

さらに登山やスキーをする人に対しては、「今回のように低気圧の通過に伴って雪が降ったり、気温差が大きかったりすると雪崩の危険性は高まるので気象情報を調べたうえで計画を立ててほしい。山の中では斜面に『雪ぴ』や『ひび割れ』など雪崩の兆候が無いか確認して慎重にルートを選んでもらいたい」と注意を呼びかけました。

乗鞍岳周辺に「なだれ注意報」

長野地方気象台によりますと、乗鞍岳の山岳地域は13日まとまった雪が降り積もったため、雪崩の危険性があったということです。

このため気象台は長野県中部の乗鞍上高地地域に「なだれ注意報」を出していました。

乗鞍岳とは

岐阜県高山市にある飛騨乗鞍観光協会のホームページによりますと、長野県と岐阜県の県境に位置する乗鞍岳は、北アルプスの南端に位置し、標高3000メートル余りの剣ヶ峰など23の峰が連なり、登山の初心者から上級者まで楽しめる山として人気があるということです。

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