ニュージーランド 51人死亡のモスク銃撃事件から2年で追悼式典

ニュージーランドでイスラム教の礼拝所が銃撃され、51人が犠牲となった事件から2年となるのを前に追悼式典が行われ、アーダーン首相らが人種や宗教で差別されない社会の実現を訴えました。

ニュージーランド南部クライストチャーチで、過激な白人至上主義の思想を持つオーストラリア人の男が2か所のモスクを銃撃し、51人が死亡した事件から15日で2年となります。

これを前に13日、クライストチャーチのホールで政府などが主催する追悼式典が開かれ、遺族やアーダーン首相が参加しました。

はじめに、夫を亡くした女性が「ニュージーランド史上、最も暗い日となったあの日、私の心はほかの50人の犠牲者の家族と同じように、粉々に砕けた」と述べたうえで、「ここには人種差別のための場所はない。私たちは互いを愛し思いやる、同じ人類だ」と呼びかけました。

そして犠牲者一人一人の名前が読み上げられたあと、1分間の黙とうがささげられました。

このあとアーダーン首相が「互いを思いやることができる強い世代を作っていくにはどうしたらいいか、私たち自身が考えなければならない」と述べて、人種や宗教で差別されない社会の実現を訴えました。

この事件で殺人やテロ行為などの罪に問われていた男は去年8月、仮釈放のない終身刑を言い渡されています。