東京都 新型コロナ 16人死亡 330人感染確認 7日間平均は増加

東京都は13日、都内で新たに330人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。13日までの7日間平均は前の週の104.3%と増加し、都の担当者は「下げ止まっている状況で、油断すると再拡大の可能性があるため、歓送迎会や花見は控えてほしい」と呼びかけています。また、都は感染が確認された16人が死亡したことを明らかにしました。

東京都は、13日都内で新たに10歳未満から90代までの男女合わせて330人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。293人だった1週間前の土曜日より37人増えています。

13日までの7日間平均は278.9人で、前の週との比較では104.3%と増加しています。

13日の330人の年代別は、
▽10歳未満が16人
▽10代が10人
▽20代が75人
▽30代が46人
▽40代が53人
▽50代が45人
▽60代が25人
▽70代が27人
▽80代が30人
▽90代が3人です。

330人のうちおよそ46%にあたる151人はこれまでのところ感染経路がわかっていないということです。

感染経路がわかっている濃厚接触者の内訳は、
▽「家庭内」が最も多く81人、
▽「施設内」が63人、
▽「職場内」が16人、
▽「会食」が6人などとなっています。

大人数の卒業パーティーに参加して感染したとみられるケースもあったということです。

このうち「施設内」では、10の医療機関で患者と職員合わせて40人、7つの高齢者施設で利用者と職員合わせて18人の感染が確認されました。

これで都内で感染が確認されたのは合わせて11万5170人になりました。

都の担当者は「下げ止まっている状況で、油断すると再拡大の可能性があるため、歓送迎会や花見は控えてほしい。高齢者のいる家庭では、会話をするときもマスクをつけるなど、これまでの感染対策を徹底してほしい」と呼びかけています。

一方、都の基準で集計した13日時点の重症の患者は12日より3人増えて40人でした。

一方13日時点で入院している人は、12日より17人減って1262人でした。

「現在確保している病床に占める割合」は25%です。

このうち都の基準で集計した13日時点の重症の患者は12日より3人増えて40人で、重症患者用の病床の12%を使用しています。

また、都は、感染が確認された60代から90代の男女合わせて16人が死亡したことを明らかにしました。

感染経路は、施設内が7人、家庭内が3人で、このほかの6人は感染経路がわかっていないということです。

これで都内で死亡した人は合わせて1577人になりました。

医療提供体制の数値「ステージ2相当」を満たすためには

東京都は今月21日まで2週間延長された緊急事態宣言の期間中に、医療提供体制の数値を国が示すステージ2相当まで下げたいとしています。

都によりますとステージ2相当を満たすためには13日時点の「入院患者」1262人からあと1人、国の基準で算出した「重症患者」は257人とあと2人、それぞれ減らすことが必要です。

また、入院患者と、宿泊療養者、自宅療養者、それに入院するか療養するか調整中の人をあわせた「療養者数」は13日時点の2746人からあと658人減らすことが必要です。