飲食店の従業員などに無料でPCR検査 東京 江戸川区

東京都内の区市町村の中で新型コロナウイルスの感染者の数が最も多い状態が続いている江戸川区は、感染経路のおよそ2割を占める区内の居酒屋やカラオケ店の従業員などに無料でPCR検査を受けてもらう取り組みを始めました。

東京 江戸川区は1週間当たりの累計の感染者数が、2週連続で都内の区市町村の中で最も多くなっています。

そこで区は飲食店での感染が全体の2割余りを占めていることから、区内でも飲食店などの数が多い小岩地区で、居酒屋やカラオケ、スナックの従業員などを対象に無料でPCR検査を実施する取り組みを始めました。

検査はキットに唾液を採取して行うもので、13日は午前中から、保健所の支所には検査キットを受け取るためスナックの経営者などが訪れ、保健所の職員から採取の方法について説明を受けていました。

検査キットを受け取りに来た家族が経営するスナックで働く女性は、「時短営業などの影響で地区全体で苦しい状況が続いています。このような取り組みで安心感を持ってもらい、またお客さんを迎えられるように準備をしたい」と話していました。

江戸川区健康部 天沼浩部長は「江戸川区内で家庭内での感染に次いで飲食店などでの感染者が多いため課題となっている。飲食店などで食事する際は気をつけてほしい」などと話していました。