コロナで死亡の看護師 世界で3000人 国際的な看護師団体が調査

新型コロナウイルスに感染して死亡した看護師が世界全体で少なくとも3000人にのぼるという調査結果を国際的な看護師の団体が公表し、各国政府に支援を求めています。

日本や欧米各国の看護師の団体が加盟する国際看護師協会は、WHO=世界保健機関が新型コロナウイルスの感染拡大がパンデミック=世界的な大流行になったとの認識を示してから1年となるのを機に、世界の看護師の状況に関する調査結果を公表しました。

それによりますと、新型コロナウイルスに感染して死亡した看護師は60か国で合わせて3000人にのぼるということです。

ただ、データが不十分な国も多いとして、実際にはさらに多くの看護師が亡くなっているとみられるとしています。

またストレスや、いわゆる燃え尽き症候群などで退職を考えている看護師が非常に増えているとして、このままでは世界全体で1300万人の看護師が不足するおそれがあると指摘しています。

団体では各国政府に看護師の待遇改善などの支援の強化を求めていて、国際看護師協会のアネット・ケネディ会長は「看護師の状況に重大な懸念を持っており、看護師にかかっている重い負担は受け入れられるものではない。各国は彼らの貢献に報いる必要がある」と訴えています。