東京都 新型コロナ 304人感染確認 7日間平均は横ばい

東京都内では12日、新たに304人が新型コロナウイルスに感染していることが確認され、12日までの7日間平均は273.6人で前の週と変わらず横ばいでした。また、都は、感染が確認された25人が死亡したことを明らかにし、このうち16人は医療機関や高齢者施設で感染したということです。

東京都は12日、都内で新たに10歳未満から100歳以上までの男女合わせて304人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

12日までの7日間平均は273.6人で、前の週と数値は変わらず横ばいでした。

12日の304人の年代別は
▽10歳未満が6人
▽10代が17人
▽20代が62人
▽30代が48人
▽40代が59人
▽50代が36人
▽60代が24人
▽70代が29人
▽80代18人
▽90代が4人
▽100歳以上が1人です。

304人のうち、およそ51%に当たる155人は、これまでのところ感染経路がわかっていないということです。

感染経路がわかっている濃厚接触者の内訳は、
▽「家庭内」が最も多く72人、
▽次いで「施設内」が39人、
▽「職場内」が20人、
▽「会食」が8人などとなっています。

このうち「施設内」では、11の医療機関で患者と職員合わせて24人、5つの高齢者施設で利用者と職員合わせて9人の感染が確認されています。

これで都内で感染が確認されたのは合わせて11万4840人になりました。

一方、12日時点で入院している人は、11日より22人減って1279人でした。

「現在確保している病床に占める割合」は25.3%です。

このうち、都の基準で集計した12日時点の重症の患者は11日より2人減って37人で、重症患者用の病床の11.1%を使用しています。

また、都は、感染が確認された50代と、70代から100歳代の男女合わせて25人が死亡したことを明らかにしました。

感染経路は、施設内が16人で、このうち医療機関が11人、高齢者施設が5人でした。また、家庭内が2人でした。このほかの7人は感染経路がわかっていないということです。

これで都内で死亡した人は合わせて1561人になりました。

ウイルス患者用ベッド新たに48床確保 全体で5048床に

東京都は、新型コロナウイルスの患者用のベッドを新たに48床確保し、これで都内全体では5048床になったと明らかにしました。

このうち、重症患者向けは2床増えて332床、中等症以下の患者向けは46床増えて4716床です。

これに伴い、5048床のうち、国の基準で集計した重症患者用の病床は、これまでより24床増えて1024床となりました。

東京都 「宣言の期間中 ステージ2相当まで下げたい」

東京都は、今月21日まで2週間延長された緊急事態宣言の期間中に、医療提供体制の数値を国が示すステージ2相当まで下げたいとしています。

都によりますと、ステージ2相当を満たすためには12日時点の「入院患者」1279人からあと18人、国の基準で算出した「重症患者」は257人からあと2人、それぞれ減らすことが必要です。

また、入院患者と、宿泊療養者、自宅療養者、それに入院するか療養するか調整中の人を合わせた「療養者数」は12日時点の2657人からあと569人減らすことが必要です。

小池都知事「医療提供体制の確保 着実に進んでいる」

東京都の小池知事は12日夜、記者団に対し「医療提供体制は、現場の協力も得て体制の確保が着実に進んでいる。国が示すステージ2相当になるには療養者数と入院患者数をさらに減らしていく必要があるが、これまでよりも1歩進んでいる部分があると思う」と述べました。

一方で「人の流れはまだ多い。あす・あさっては土曜日・日曜日だが、食事や楽しみに行くことができるときができるだけ早く来るためにも、ここは控えてほしい。とことんステイホーム、とことんテレワークだ」と述べ、この週末も不要不急の外出自粛を呼びかけました。