ファイザー ワクチン “無症状の感染者”を94%予防

アメリカの製薬大手ファイザーは11日、開発した新型コロナウイルスワクチンについて、イスラエルでの大規模な接種のデータから、無症状の感染者になることを94%予防する効果を示したとする分析結果を発表しました。無症状の感染者は自覚がないままウイルスを広げる可能性が指摘されているため、ファイザーは「世界的に感染の拡大を止めるうえで重要な意味を持つ」としています。

アメリカの製薬大手ファイザーは11日、イスラエルで大規模に行われているファイザーの新型コロナウイルスワクチンの接種のデータにもとづいたワクチンの効果についての分析結果を発表しました。

それによりますと、ことし1月17日から今月6日までにファイザーのワクチンの2回目の接種を受けてから2週間後の時点での健康状態を、接種を受けていない人と比較した結果、新型コロナウイルスの発症や入院、それに死亡を予防する効果は少なくとも97%に上ったとしています。

さらに、無症状の感染者になることについても、94%の予防効果を示したということです。

発表では、どのくらいの人数を比較したのかなど、詳しい数値は明らかになっていませんが、無症状の感染者は自覚がないままウイルスを広げる可能性が指摘されているため、ファイザーは「世界的に感染の拡大を止めるうえで重要な意味を持つ」としています。