EU ジョンソン・エンド・ジョンソン開発のワクチン 使用を許可

EU=ヨーロッパ連合は製薬大手ジョンソン・エンド・ジョンソンが開発した新型コロナウイルスワクチンについて使用するための許可を出しました。EUが許可を出した新型コロナウイルスワクチンとしては4種類目です。

EUのヨーロッパ医薬品庁は11日、製薬大手ジョンソン・エンド・ジョンソンが開発したワクチンを審査した結果、販売許可を出すよう勧告し、これを受けてEUの執行機関のヨーロッパ委員会が即日、許可を出しました。

EUはこれまでにファイザーやアストラゼネカなどのワクチンに許可を出していて、今回のワクチンが4種類目となります。

ヨーロッパ委員会のフォンデアライエン委員長は、声明の中で「このワクチンは1回の接種で済み、ことし夏の終わりまでに成人の70%に接種するという、われわれの目標達成に近づくものだ」と述べ、域内の接種に弾みがつくことに期待を示しました。

ただ、EUではこれまでワクチンの供給が軒並み遅れていて、一部の加盟国はEUが許可していないロシアなどのワクチンの接種を独自に進めているほか、域外への輸出を差し止める事態も起きています。