インド コロナ感染拡大の中「世界最大の宗教行事」

インドでは、新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、延べ1億人以上が川に入って身を清める「世界最大の宗教行事」といわれるヒンドゥー教の行事が始まりました。

「クンブ・メラ」と呼ばれるこの行事は、インドにある4つのヒンドゥー教の聖地で周期的に行われ、期間中に延べ1億人以上が川に入って身を清める「世界最大の宗教行事」といわれています。

今回は、ヒンドゥー教で神聖な日とされる11日からガンジス川流域の北部の町、ハリドワールで始まりました。

ガンジス川沿いには早朝からサドゥーと呼ばれる聖者や大勢の人々が集まり、川の水に頭までつかるなどして、もく浴し、祈りをささげていました。

もく浴をした男性は「ことしは、日本の地震の犠牲者のためにも祈りをささげました」と話していました。

インドでは、新型コロナウイルスの感染者の累計が1100万人を超えていて、1日当たりの新規の感染者は今月に入って2万人を超える日があるなど感染拡大が続いています。

地元政府は、今回の「クンブ・メラ」について、期間を短縮するとしたうえで、参加者にはPCR検査の陰性証明の提出を求め、感染対策を徹底するよう呼びかけています。