日米豪印4か国首脳 今夜初会合 中国念頭に連携確認へ

日本、アメリカ、オーストラリア、インドの4か国の首脳による初めての会合が、12日夜、オンライン形式で開かれます。中国による、いわゆる「ワクチン外交」を念頭に、4か国で途上国に新型コロナウイルスのワクチンを供給する枠組みなどをめぐり、意見が交わされる見通しです。

「クアッド」と呼ばれる、日本、アメリカ、オーストラリア、インドの4か国の首脳による会合は、アメリカのバイデン大統領の呼びかけで、日本時間の12日夜、オンライン形式で初めて開かれ、菅総理大臣らが参加します。

会合では、新型コロナウイルス対策での協力に加え、中国による、いわゆる「ワクチン外交」を念頭に、4か国で途上国にワクチンを供給する枠組みなどをめぐり、意見が交わされる見通しです。

また、中国が海上警備にあたる海警局に武器の使用を認める「海警法」を施行するなど、海洋進出を強めていることなどを踏まえ、法の支配などに基づく「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けた連携を確認するものとみられます。

このほか、来月予定されている温室効果ガスの主な排出国などの首脳らが参加するサミットに向けた取り組みや、緊迫化するミャンマー情勢、それに北朝鮮情勢などをめぐっても意見が交わされる見通しで、成果文書をまとめる方向で検討が行われています。