日本相撲協会 春場所に向けたPCR検査で親方2人が感染

日本相撲協会は、今月行われる春場所に向けて、力士や親方などすべての協会員を対象にした新型コロナウイルスのPCR検査の結果、親方2人が感染していたと発表しました。
力士に感染者はいませんでしたが、2人の親方が所属する部屋の力士が出場できるか、12日までに決める方針です。

今月14日に東京 両国の国技館で初日を迎える春場所に向けて、日本相撲協会は10日までに力士や親方など協会員全員、およそ900人を対象に新型コロナウイルスのPCR検査を行いました。

相撲協会によりますと検査の結果、山響部屋に所属する小野川親方と尾上部屋に所属する音羽山親方の2人の感染がわかりました。

力士やほかの協会員の感染はなかったということです。

感染した2人に特段の症状はなく、今後、隔離や入院、それに濃厚接触者の特定などを行っていく予定です。

相撲協会は、2人の親方については春場所を休場させるほか、専門家の意見を聞きながら2人が所属する部屋の力士が出場できるかを、12日までに決める方針です。

ことし1月の初場所前の検査では、5人の力士の感染が明らかになり、それ以前に判明していた力士も含め、感染した力士が所属する4つの部屋の力士全員が濃厚接触の可能性があるとして初場所を休場しました。