沖縄県で初 変異ウイルス 海外渡航や県外移動のない8人が感染

沖縄県は11日、県内に住む8人が変異した新型コロナウイルスに感染したことが確認されたと発表しました。
変異ウイルスの感染確認は、沖縄県内で初めてです。

沖縄県によりますと県内の感染者から抽出した新型コロナウイルスの検体について、国立感染症研究所で、遺伝情報を調べる「ゲノム解析」を行った結果、8人の検体から変異ウイルスが確認されたということです。

このうち2人の検体からは、感染のしやすさが高くなるおそれが指摘されている「N501Y」と呼ばれる変異が確認され、このうち1人の検体は、イギリスで広がった変異ウイルスだということです。

この1人は、県外への移動がなく、ことし1月に県外から帰省した感染者の濃厚接触者となっていることから、県外から持ち込まれたとみられるということです。

また、残りの6人の検体からは、これまでのウイルスよりも免疫やワクチンの効果を低下させる可能性が指摘されている「E484K」と呼ばれる変異が確認され、いずれも海外への渡航や県外への移動はないということです。

沖縄県で変異ウイルスへの感染が確認されたのは初めてです。