2回目のワクチン接種 新型コロナ 医療従事者対象 東京で始まる

医療従事者を対象にした新型コロナウイルスのワクチンの2回目の接種が、11日から都内でも始まりました。

アメリカの製薬大手、ファイザーなどが開発したワクチンは、先月17日から全国各地の医療機関で医療従事者への接種が行われています。

このうち、東京 目黒区の国立病院機構東京医療センターでは、接種が始まっておよそ3週間になる11日、2回目の接種が始まりました。

医師や看護師などは接種を受けたあと、体調に変化がないかを観察するため、用意された場所で15分以上待機していました。

病院によりますと、10日までに接種を受けた医療従事者はおよそ800人で「アナフィラキシー」と呼ばれる重いアレルギー症状は確認されなかったということです。

接種を受けた女性の看護師は「1回目の接種では、肩の痛みに加えて翌日の夕方に熱が出たが、解熱剤を飲んだら朝には落ち着いた。高齢の患者も多いので、打ったほうが安心できる」と話していました。

また、新木一弘院長は「2回目の接種が始まって一安心という心境で、このまま順調に接種が進んでくれることを期待している。2回目の接種の効果が出るころには、さらに安心して仕事ができるようになるのではないか」と話していました。

厚生労働省によりますと、国内で10日午後5時までに接種を受けた医療従事者は14万8915人で、このうち35人が2回目の接種を済ませているということです。

また、アナフィラキシーが報告されたのは25人で、全員が回復するか、症状が改善しているということで、厚生労働省の専門家部会が12日に因果関係などを検証する方針です。