東京都 新型コロナ 18人死亡 335人感染 7日間平均わずかに増加

東京都内では11日、新たに335人の感染が確認され、11日までの7日間平均は前の週の101.5%とわずかに増加しています。都の担当者は「どの世代であっても十分警戒してほしい」としています。また、都は、感染が確認された18人が死亡したことを明らかにしました。

東京都は11日、都内で新たに10歳未満から100歳以上までの男女合わせて335人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

11日までの7日間平均は273.1人で、3日連続で増えました。3日連続は先月以降では初めてです。
また、前の週との比較では101.5%で、わずかに増加しています。

11日の335人の年代別は、
▼10歳未満が15人、
▼10代が14人、
▼20代が76人、
▼30代が63人、
▼40代が47人、
▼50代が40人、
▼60代が22人、
▼70代が23人、
▼80代が28人、
▼90代が6人、
▼100歳以上が1人です。

335人のうち、およそ53%にあたる176人は、これまでのところ感染経路がわかっていないということです。

また、2人は海外への渡航歴がある人でした。

感染経路がわかっている濃厚接触者の内訳は、
▼「家庭内」が最も多く74人、
次いで、
▼「施設内」が47人、
▼「職場内」が17人、
▼「会食」が9人などとなっています。
このうち「施設内」では、8の医療機関で患者と職員あわせて21人、6つの高齢者施設で利用者と職員合わせて20人の感染が確認されています。

都の担当者は「下げ止まりの傾向が強まっている。施設でクラスターが発生しているほか、最近は家庭内の感染も多く、どの世代であっても十分警戒してほしい」と話しています。

これで都内で感染が確認されたのは合わせて11万4536人になりました。

一方、11日時点で入院している人は、10日より32人減って1301人でした。

「現在確保している病床に占める割合」は26%です。

このうち、都の基準で集計した11日時点の重症の患者は、10日と同じ39人で、重症患者用の病床の11.8%を使用しています。

また、都は、感染が確認された50代から90代までの男女合わせて18人が死亡したことを明らかにしました。
感染経路は、
▼医療機関が5人、
▼高齢者施設が6人、
▼家庭内が3人でした。

これで都内で死亡した人は合わせて1536人になりました。

医療提供体制の数値 ステージ2相当まで下げるには

東京都は、今月21日まで2週間延長された緊急事態宣言の期間中に、医療提供体制の数値を国が示すステージ2相当まで下げたいとしています。

都によりますと、ステージ2相当を満たすためには、11日時点の、
▼「入院患者」1301人からあと51人、
▼国の基準で算出した「重症患者」は267人からあと17人、
それぞれ減らすことが必要です。

また、入院患者と、宿泊療養者、自宅療養者、それに入院するか療養するか調整中の人を合わせた「療養者数」は、11日時点の2668人から、あと568人減らすことが必要です。

小池知事 7日間平均「100%超えるのは心配な状況」

東京都内で新たな感染確認の11日までの7日間平均が前の週の101.5%とわずかに増加したことについて、小池知事は記者団に対し「下げ止まりではなく、100%を超えるというのは心配な状況だ。感染対策を徹底するという基本的な部分を皆さんとともにさらに進めていきたい。医療提供体制については、重症用も含めて病床の確保を進めており、都民と意識を共有するためにも『現在地がどこにあるのか』を伝えていきたい」と述べました。