韓国 アストラゼネカのワクチン 65歳以上も接種対象に

韓国政府は、イギリスの製薬大手アストラゼネカなどが開発した新型コロナウイルスのワクチンについて、これまで接種の対象としていなかった65歳以上の高齢者についても、効果を示す資料が発表されたなどとして、今後、接種を進めることを明らかにしました。

日本も供給を受ける契約を結んでいる、イギリスの製薬大手アストラゼネカなどが開発した新型コロナウイルスのワクチンについて、韓国政府は、有効性のデータが不足しているとの指摘があるとして、これまで65歳以上の高齢者を接種の対象としていませんでした。

これについてチョン・セギュン(丁世均)首相は11日午前、「最近、高齢者への効果を十分に示す資料がイギリスで発表され、各国が接種の対象を拡大している」として、今後、65歳以上についても接種を進めることを明らかにしました。

2月26日からワクチンの接種が始まった韓国では現在、アストラゼネカのほか、アメリカの製薬大手ファイザーなどが開発したワクチンが使われていて、これまでに50万人以上が、1回目の接種を終えたということです。

一方、ことし初めは1000人を超えていた1日当たりの感染者は、1月下旬に300人台まで下がったあと、ほぼ300人台から400人台で推移する下げ止まりの傾向が続いていて、今後、どのようにして、さらに感染者を減らしていくかが課題となっています。