ロシア駐日大使「北方領土めぐる問題より条約の締結優先」

ロシアのガルージン駐日大使は、日本との平和条約交渉に関して「まず条約を締結して、そのあとに他の問題の議論が可能だ」と述べ、ロシア側としては、北方領土をめぐる問題よりも条約の締結を優先させたい考えを改めて強調しました。

ロシアのガルージン駐日大使は、10日、日本記者クラブで会見しました。

このなかでガルージン大使は、日本との平和条約交渉に関して「まず条約を締結して、そのあとに互いに関心を持つ他の問題の議論が可能だ」と述べ、ロシア側としては、北方領土をめぐる問題よりも、条約の締結を優先させたい考えを改めて強調しました。

こうしたロシア側の考えに対して、日本は、領土問題を解決して平和条約を締結するというのが基本方針です。

また、ロシアでは、去年7月、憲法が改正され、領土の割譲を禁止する項目が盛り込まれた一方、国境線の画定については例外とされました。

この例外規定が、日本との交渉に与える影響について、ガルージン大使は「憲法を解釈する権限がない」と述べるにとどめました。

一方、ガルージン大使は北方領土で続けられているロシア軍の演習について「日本に対して向けられたものではない」としながらも「日米同盟というファクターも無視できない」と述べて在日アメリカ軍の存在を指摘し、アメリカとの関係悪化が続くなかで防衛のための正当な措置だと主張しました。