東京都 新型コロナ18人死亡340人感染確認 下げ止まり傾向続く

東京都は10日、都内で新たに340人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。
10日までの7日間平均は前の週の95.4%で、都の担当者は「かなり下げ止まりの状況で、また増加傾向にならないよう気をつけてもらうしかない」と話し、緊張感を持って対策を徹底してほしいと呼びかけています。

東京都は10日、都内で新たに10歳未満から90代までの男女合わせて340人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

10日までの7日間平均は265.1人で、前の週の95.4%となり、下げ止まりの傾向が続いています。

10日の340人の年代別は、
▽10歳未満が13人
▽10代が24人
▽20代が73人
▽30代が53人
▽40代が56人
▽50代が39人
▽60代が24人
▽70代が37人
▽80代が17人
▽90代が4人です。

都の担当者は「きのう・きょうと2日連続で、新たな感染の確認が前の週の同じ曜日を上回っている。7日間平均は前の週の90%を超える状態が1週間以上続いていて、かなり下げ止まりの状況だ。幅広い地域や年代で感染が確認されていて、また増加傾向にならないよう気をつけてもらうしかない」と話し、緊張感を持って対策を徹底してほしいと呼びかけています

10日の340人のうち、およそ49%にあたる166人は、これまでのところ感染経路がわかっていないということです。

感染経路がわかっている濃厚接触者の内訳は、▼「家庭内」が最も多く85人、次いで▼「施設内」が61人、▼「職場内」が14人、▼「会食」が9人などとなっています。

このうち「施設内」では、▽15の医療機関で患者と職員合わせて37人、▽7つの高齢者施設で利用者と職員合わせて10人の感染が確認されています。

同じ保育園で園児と職員合わせて6人の感染が確認された事例もあったということです。

これで都内で感染が確認されたのは合わせて11万4201人になりました。

一方、10日時点で入院している人は、9日より28人減って1333人でした。
「現在確保している病床に占める割合」は26.7%です。

このうち、都の基準で集計した10日時点の重症の患者は9日と同じ39人で、重症患者用の病床の11.8%を使用しています。

また、都は、感染が確認された60代から100歳以上までの男女合わせて18人が死亡したことを明らかにしました。

感染経路は、▼医療機関が9人、▼高齢者施設が3人、▼家庭内が2人でした。これで都内で死亡した人は合わせて1518人になりました。

小池知事「医療提供体制をさらに強化」

東京都の小池知事は都庁で記者団に対し「きょうも感染者数が300人を超えている。7日間平均が前の週との比較で100%を超えると、下げ止まっていないことになるので、何とか皆さんの協力をいただきつつ、医療提供体制をさらに強化していきたい」と述べました。