10年ぶりに家族の元へ 東日本大震災で行方不明の女性

東日本大震災で行方不明になっていた宮城県東松島市の当時61歳の女性が2月に遺体で見つかり、震災の発生から11日で10年となるのを前に遺族の元に返されました。

遺体が見つかったのは、東松島市野蒜に住んでいた震災当時61歳の奥山夏子さんです。

10日は石巻市の石巻警察署で、奥山さんの遺体が入ったひつぎが長男の英樹さんの元に返されました。

警察によりますと、2月に野蒜地区にある会社の敷地内で頭部を含む白骨化した、ほぼ全身の遺体が見つかり、DNAや歯の鑑定の結果、奥山さんであることが分かったということです。

野蒜地区は津波で甚大な被害を受けて500人以上が犠牲となり、奥山さんは地震直後に勤務先から自宅に戻ったあと、津波に襲われたとみられています。

警察によりますと、宮城県内で遺体で見つかった震災の犠牲者6人の身元が現在も確認できていないということです。
英樹さんは当時、両親と3人暮らしで、震災後に父親も亡くしていて「10年間捜索された方々に大変感謝しています。母がいなくなってから相談したい時や頼りたい時が数多くありました。今後は私1人でも前を向いて生きていきたいです」と話していました。