来年春卒業予定の大学生 就職内定率 過去最高も業種でばらつき

来年春に卒業する大学生の就職活動は、今月1日に企業の説明会が始まりましたが、一部に採用活動を早める動きがあり1日時点で内定を得ている学生の割合は17.6%と、これまでで最も高くなったという調査がまとまりました。ただ新型コロナウイルスの影響で業種によるばらつきが大きいのが実態です。

調査は、大手人材サービス会社「リクルートキャリア」が、来年春に卒業する大学生4600人あまりを対象に行いました。

大学生の就職活動は政府の示したスケジュールに基づいて今月1日から企業の説明会が始まりましたが1日の時点ですでに内定を得ていると答えた学生は17.6%に上りました。

去年より1.8ポイント高く、2012年に調査を始めてから最も高くなりました。

学生が内定を得た企業を業種別にみると
▽IT関連など情報通信業が全体の27.5%、
▽スーパーやホームセンターなどの小売業が15.4%を占めています。

デジタル化の対応で仕事が増えたIT企業や来店客が増えているスーパーやホームセンターが採用活動を早めているということです。

一方で、新型コロナウイルスの厳しい影響を受ける
▽飲食店や宿泊業の内定は全体の2.5%、
▽運輸業は5.3%にとどまり調査した会社では業種によるばらつきが大きく、今の内定率は全体の動向を反映していないと分析しています。