東京都 コロナ 21人死亡 290人感染確認 7日間平均は下げ止まり

東京都内で9日、新型コロナウイルスの感染が確認された290人のうち40人余りは、クラスターが発生した2つの医療機関での感染でした。また、9日までの7日間平均は前の週の99.5%で下げ止まっています。一方、都は感染が確認された21人が死亡したことを明らかにしました。

東京都は9日、都内で新たに10歳未満から80代までの男女合わせて290人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

9日までの7日間平均は261.7人で、前の週の99.5%となり下げ止まっています。

9日の290人の年代別は
▽10歳未満が10人
▽10代が17人
▽20代が44人
▽30代が36人
▽40代が48人
▽50代が45人
▽60代が33人
▽70代が27人
▽80代が30人です。

感染経路がわかっている濃厚接触者の内訳は
▽「施設内」が最も多く69人
▽「家庭内」が62人
▽「職場内」が6人
▽「会食」が1人などとなっています。

「施設内」では、10の医療機関で患者と職員合わせて55人の感染が確認されました。

55人のうち43人は、クラスターが発生した2つの医療機関の入院患者や職員です。

また、7つの高齢者施設で利用者と職員合わせて10人の感染も確認されています。

290人のうち、およそ49%に当たる142人は、これまでのところ感染経路がわかっていないということです。

これで都内で感染が確認されたのは合わせて11万3861人になりました。

一方、9日時点で入院している人は、8日より66人減って1361人でした。

「現在確保している病床に占める割合」は27.2%です。

このうち、都の基準で集計した9日時点の重症の患者は、8日より7人減って39人で、重症患者用の病床の11.8%を使用しています。

重症の患者が40人を下回るのは、去年11月20日以来です。

また、都は感染が確認された50代から90代までの、男女合わせて21人が死亡したことを明らかにしました。

このうち、5人は医療機関で4人は高齢者施設で感染したということです。

これで都内で死亡した人は合わせて1500人になりました。

都内 ステージ2相当を満たすためには

東京都は、今月21日まで2週間延長された緊急事態宣言の期間中に、医療提供体制の数値を国が示すステージ2相当まで下げたいとしています。

都によりますと、ステージ2相当を満たすためには9日時点の「入院患者」1361人からあと111人減らすことが必要です。

国の基準で算出した「重症患者」は、最新の発表の8日時点の297人からあと47人減らすことが必要です。

また、入院患者と、宿泊療養者、自宅療養者、それに入院するか療養するか調整中の人を合わせた「療養者数」は9日時点の2660人から、あと560人減らすことが必要です。