英 新型コロナ対策の制限緩和始まる 学校での対面授業を再開

イギリスではロンドンを含むイングランドで新型コロナウイルス対策の制限の段階的な緩和が始まり、第1段階として学校での対面の授業が再開されました。

イギリス政府は、変異した新型コロナウイルスによる感染拡大を受けて外出や経済活動を厳しく制限してきましたが、感染者数の減少を受けて、ロンドンを含むイングランドで制限の段階的な緩和を決め、8日、その第1段階として、学校での対面の授業が再開されました。

対面の授業はことし1月以降、原則として制限されてきましたが、政府は再開にあたって、生徒やその家族、通学用のバスの運転手らがウイルスの簡易的な検査を週2回、無料で受けられるようにするなど新たな対策を導入しています。

また授業の制限で遅れが出ている分野の学習を補うため、ことしは夏休みを短くすることも検討するとしています。

イギリス政府は、6月にかけて残る制限も段階的に解除する方針で、早ければ来月12日に小売店や美容室のほか、屋外での飲食店の営業を再開し、5月には映画館やホテルなどの営業再開も予定しています。

ただ計画どおりの実施にはワクチンの接種とともに、引き続き、感染や医療の状況の悪化を抑える必要があり、市民に慎重な行動を呼びかけています。