シリア アサド大統領夫妻 新型コロナ感染 症状軽く体調は安定

内戦が続く中東のシリアで、アサド大統領と夫人が新型コロナウイルスに感染したと大統領府が明らかにしました。
2人の症状は軽く、体調は安定しているとしています。

シリア大統領府は8日、アサド大統領と妻のアスマ夫人がPCR検査の結果、新型コロナウイルスに感染していることがわかったと発表しました。

それによりますと、2人とも症状は軽く、体調は安定していて、2週間から3週間、隔離して執務にあたるとしています。

シリア保健省によりますと、シリアでは、これまでにおよそ1万6000人の感染が確認されていますが、今月で10年となる混乱と内戦によって医療体制はぜい弱で、アサド政権側と反政府勢力側の双方の支配地域ともに感染の広がりの実態はよく分かっていません。

シリア保健省は先月末から医療関係者へのワクチンの接種が始まったと発表していますが、600万人以上に上る国内避難民への医療支援など感染防止に向けた課題が山積しています。