東日本大震災からの10年間 地震の数は年々減少も注意 気象庁

東日本大震災が発生した2011年から去年までの10年間に東北沖の巨大地震の余震域で観測された地震の回数は、震災前の年までの10年間と比べおよそ3倍に増えています。年ごとの数で見ると、巨大地震以降、年々緩やかに減少していますが、震災前に比べると引き続き多い状態にあり、気象庁は、今後も注意を呼びかけています。

気象庁によりますと、東日本大震災が発生した2011年から去年までの10年間に、東北沖の巨大地震の余震域で観測された地震の回数は57万207回でした。

これは震災の前の2010年までの10年間に観測された地震の回数、18万8766回と比較すると、およそ3倍に増えたということです。
マグニチュード5以上の地震の回数で見ると、去年までの10年間に1012回発生し、震災前の年の10年間と比べておよそ5倍に増えました。

2011年以降の地震の回数を年別に見ると、巨大地震が発生した2011年は13万5794回でしたが、よくとしの2012年以降は、増減を繰り返しながら緩やかに減少傾向になり、去年は、4万8438回でした。

2011年と比べると9万回近く減少していますが、震災の前の年までの10年間の年平均回数・1万8876回と比較すると、引き続き多い状態となっています。

10年前に巨大地震が発生した東北から関東の沖合にかけての「日本海溝」沿いの領域では、今後もマグニチュード7以上の大きな地震が高い確率で発生すると評価されていて、気象庁は注意を呼びかけています。

気象庁の鎌谷紀子地震情報企画官は「巨大地震の余震活動は大局的には減ってきているものの、先月の福島県沖の地震のように、時折、大きな地震が発生している。このような状況は今後も長い間続くと考えられ、地震活動には十分に注意をしてもらいたい」と話しています。

全国の地震回数は約1.7倍上回る

東日本大震災が発生した2011年から去年までの10年間に、全国各地で発生した地震の回数も、震災をもたらした東北沖の巨大地震や2016年の熊本地震などの影響で、震災の前の年までの10年間をおよそ1.7倍上回りました。
気象庁によりますと、2011年から去年までの10年間に、日本列島やその周辺で発生した地震の回数は、205万1547回でした。

震災の前の2010年までの10年間の123万7312回と比べ81万4235回多くなり、およそ1.7倍に増えました。

年ごとの数で見ると、▽巨大地震が発生した2011年が最も多く30万3824回、▽2016年が28万6406回、▽2017年が26万9428回、▽2018年が22万1847回などとなっています。

このうち、▽2016年には熊本地震が発生し、▽2018年には北海道胆振東部地震が発生しています。
マグニチュード5以上の地震の回数で見ると、去年までの10年間に2065回発生し、震災の前の年の10年間と比べて1.3倍に増えました。

2011年以降の地震の回数の推移を見ると、巨大地震が発生して以降、緩やかな減少傾向にありますが、時折、2011年に近い回数まで達している年もあります。

去年の地震回数は21万3358回で、2011年と比べると9万回余り減少していますが、震災の前の年までの10年間の年平均回数・12万3731回と比較すると、引き続き多い状態となっています。