埼玉県 変異ウイルス 新たに20人感染確認

埼玉県は8日、県内に住む10歳未満から70歳代までの男女20人が、ブラジルやイギリスなどで感染が広がる、変異した新型コロナウイルスに感染していたことを確認したと発表しました。

このうち10歳未満から70歳代までの男女18人は、今月5日に感染が確認されたと発表された10歳未満の女の子の関係者で、女の子の家族や、その職場の同僚や家族、それに同僚の子どもが通う施設の関係者だということです。

県によりますと、18人は10歳未満の女の子と同じ、ブラジルで感染が広がる変異ウイルスに感染しているとみられるということです。

また、このほか10代の男性はすでにイギリスで感染が広がる変異ウイルスへの感染が確認されている50代の男性の家族で、40代の男性は海外への渡航歴があるということです。

20人のうち、4人は症状はなく、ほかの16人は先月中旬から今月上旬にかけて発症し、このうち2人が重症だということです。

埼玉県内で変異ウイルスへの感染が確認されたのは、これで60人となりました。

埼玉県は感染が確認された20人の濃厚接触者の検査を進め、感染が広がっていないか調べています。

埼玉県は「非常に多い件数が確認されているので、これまで以上に監視体制を強めるなど、適切な処置をとって、感染拡大を防ぎたい」としています。

大野知事「どう広がっているのか 明らかにするのが大切」

大野知事は県内で20人に変異ウイルスの感染が確認されたことについて「変異ウイルスはどこから来ていてどう広がっているのかを明らかにするのが大切であり、スクリーニングに力を入れたい」と述べ、感染経路の調査に力を入れていく考えを示しました。