プロ野球とJリーグ 試合直前陽性確認なら会場での検査も検討へ

プロ野球とサッカーJリーグは、新型コロナウイルスの対策連絡会議を開き、試合前に陽性者が出た場合、会場で追加の検査を行う方向で検討を進めることになりました。

サッカーのJ1では今月3日にガンバ大阪で、選手4人とスタッフ1人がPCR検査で陽性判定を受けたことから、当日に予定されていた名古屋グランパス戦が急きょ中止され、6日の鹿島アントラーズ戦も中止となりました。

これを受けて8日の対策連絡会議では、試合直前に陽性者が出た場合、当日に会場で追加の検査を行う方向で検討を進めることになりました。

具体的な費用や検査の手法などを確認したうえで結論を出すということです。

会議後の会見で、Jリーグの村井満チェアマンは「試合が始まるまで刻々と流動するプロセスの中で、よりレベルの高い安全判断を適切に、機動的にすることが必要だ。追加の努力を検討する」と現場での検査の重要性を強調しました。
これについて東北医科薬科大学の賀来満夫特任教授は「危機管理のバリアを1つ余分に設けるうえで追加検査は必要だ。早急にディスカッションし、有効性をモデル化することが大事だ」と話していました。

また、陽性者が出た場合は感染ルートを確認するため、ウイルスの遺伝子を解析することも検討するということです。