名古屋城「金のしゃちほこ」16年ぶり地上に

名古屋城の天守閣に輝く「金のしゃちほこ」が8日朝、16年ぶりに地上に下ろされました。今月20日から7月にかけて名古屋市内などで展示されます。

新型コロナウイルスで影響を受けている観光業などを支援しようと、名古屋市などで作る実行委員会は8日朝、名古屋城の天守閣に輝く「金のしゃちほこ」を地上に下ろす作業を行いました。

高さ、およそ2.6メートル、重さが1200キロ余りの「金のしゃちほこ」2体は金属製の枠で囲われ、8日午前8時前に1体ずつ枠ごと、ヘリコプターでつり上げられました。

そして天守閣から300メートル余り離れた愛知県体育館の横の広場に運ばれました。

地上に下ろされたのは、平成17年の「愛・地球博」の時以来、16年ぶりです。
市の職員などは「金のしゃちほこ」の表面の傷や汚れなどを確認したあと、水をかけて丁寧に洗っていました。

「金のしゃちほこ」は、今月20日から来月2日まで名古屋城の二之丸広場で展示されます。

また、来月6日には、かつて名古屋城で使われた木材の生産地だった、岐阜県中津川市と長野県木曽町の道の駅で特別に巡回展示されたあと、来月10日から7月11日まで名古屋の栄地区の「ミツコシマエ ヒロバス」で展示されます。

名古屋市観光文化交流局の松雄俊憲局長は「桜が満開の時期になるので、感染防止対策を行いながら、ぜひ名古屋城に来て金のしゃちほこを見て、もう1回元気になろうという気持ちになってもらえたらありがたい」と話していました。