きょうから米韓合同軍事演習 コロナで規模縮小 北朝鮮が反発も

アメリカ軍と韓国軍は、朝鮮半島有事を想定した定例の合同軍事演習を8日から行います。新型コロナウイルスの影響で野外での訓練は行わず規模も縮小されますが、北朝鮮が反発することも予想されます。

韓国軍の合同参謀本部の発表によりますと、アメリカ軍と韓国軍は、8日から今月18日まで、朝鮮半島有事を想定した定例の合同軍事演習を行うということです。

去年は、新型コロナウイルスの感染が広がり始めていたことを受けて、実施されなかったことから、春の米韓合同軍事演習が行われるのは2年ぶりで、バイデン政権の発足後初めてとなります。

今回は、大規模な兵力を動員した野外での訓練は行わず、コンピューターを使った図上演習となり、韓国軍の関係者は、新型ウイルスの影響を考慮し規模を最小限にすると説明しています。

ただ、韓国軍は、今回の演習の実施を決めるにあたって、平和定着のための外交努力などを考慮したと説明していて、北朝鮮との関係改善を目指すムン・ジェイン(文在寅)政権としては、演習の規模を縮小することでできるだけ北朝鮮を刺激するのを避けるねらいがあるとの見方が出ています。

北朝鮮は、この演習を中止すべきだと主張してきたことから、反発することも予想されます。