岩手 宮古 海に向かって「黒森神楽」東日本大震災の犠牲者供養

東日本大震災から10年となるのを前に、岩手県宮古市の防潮堤の上で地元の人たちが古くから伝わる神楽を舞い、海に向かって犠牲者を供養しました。

岩手県沿岸部に数百年前から伝わるとされる「黒森神楽」は、毎年、正月から3月にかけて家々などを回って無病息災を祈る神楽で、国の重要無形民俗文化財に指定されています。

およそ180人が犠牲となった宮古市田老地区では、ことしは新型コロナウイルスの感染防止のため家を回ることはやめていますが、東日本大震災から10年となるのを前に、10メートルほどの防潮堤の上から海に向かって「黒森神楽」を舞い、犠牲者を供養しました。

8人の舞い手たちは、太鼓や鐘などに合わせて念仏を唱えたり、獅子頭の歯を打ち鳴らしたりして鎮魂への思いを込めていました。

黒森神楽保存会の松本文雄会長は「震災で犠牲になった人たちに復興が進んだ状況を伝えながら念仏を唱えました。心配しないで、安らかに眠ってくださいという気持ちを込めました」と話していました。