スポーツクライミング スピード 楢崎が日本新で優勝

スポーツクライミングのスピードのジャパンカップが京都で行われ、東京オリンピック代表内定の男子の楢崎智亜選手が5秒72と世界的にも好タイムといえる日本新記録をマークして優勝し、金メダルをねらうオリンピックへ期待の高まる結果をい残しました。

スポーツクライミングのスピードは、高さ15メートルの壁の世界共通のコースで登る速さを争う種目で、東京オリンピックで実施される3種目の複合では最初に行われます。

スピードのジャパンカップが京都府亀岡市で、新型コロナウイルス対策で観客を入れずに行われました。

男子は東京オリンピックで金メダル最有力の楢崎選手が決勝トーナメントの準決勝で5秒79とみずからの持つ日本記録を塗り替え、直後の決勝では5秒72とさらに更新して大会初優勝を果たし、オリンピックへ期待の高まる結果を残しました。

スピードの男子の世界記録はスピードを専門とするイランの選手が2017年に樹立した5秒48で、楢崎選手の日本記録はこれに0秒24まで迫りました。

女子は決勝トーナメントの決勝が野口選手と野中生萌選手のオリンピック代表内定の2人が顔を合わせ、野中選手がスタート直後に滑ったのに対して野口選手は大きなミスなく登り、初優勝を果たしました。

野口選手は、準決勝で8秒68の自己ベストを出すなど、6日の大会で自身初の8秒台を3回マークし、苦手としていたこの種目で成長ぶりを示しました。

楢崎「夏までに専門選手に勝てるように」

楢崎選手は好記録の要因について、より直線的なルートを目指すため去年から取り組む途中のホールドを飛ばす登り方が身についてきたことと、下半身の強化を挙げました。

楢崎選手は「足の強化をより集中してやっている。壁やホールドを強く蹴ることができる。強く蹴れると、速く体が上がり腕の引きも加速する」と話し、今までやったことのなかったウエイトトレーニングをことし1月から新たに取り入れていることを明かしました。

楢崎選手は、スピードを含む3種目の複合で争う東京オリンピックに向け「夏までにスピードの専門選手に勝てるようになれたらいいと思っているので、それを考えるとよい調整ができていると思う」と自信をのぞかせました。

女子優勝の野口「攻めてもミスせず 成長」

野口選手は「大会がない時期でも苦手なスピードと向き合い続けている自信はあったので、タイムが少しずつ伸びてうれしい。欲を言えば8秒台前半を出したかった」と少し悔しそうに話しました。

成長の一因に『智亜スキップ』と呼ばれるスタート直後にホールドを飛ばす動きを挙げ「『智亜スキップ』のよいタイミングがわかるようになった。また、終盤の3連続して飛びつく動きもわかるようになるなど、スピードの感覚が身についてきた。今は攻めた登りをしてもミスしなくなっている。レースのたびに自己ベストをねらえるようになったのは成長だと思う」と話していました。