ブラジル サンパウロ州 コロナ拡大で店の営業や夜間外出を禁止

南米のブラジルでは新型コロナウイルスの感染者が増えていて、人口が最も多く、1万人以上の日本人が暮らすサンパウロ州では、6日から生活必需品を売る店を除くすべての店の営業が原則禁止され、午後8時以降の外出が禁止されます。

新型コロナウイルスの感染者数が世界で3番目に多いブラジルでは、今月に入り1日当たりの新規の感染者数が7万人を超えるなど、感染拡大に歯止めがかっていません。

政府によりますと、病院の集中治療室の占有率は5日時点で、27の州のうち20の州で80%を超え、12の州では90%以上に上っています。

また、ブラジルで人口が最も多く、1万1000人の日本人が暮らすサンパウロ州でも感染が拡大していて、集中治療室の占有率は78%になっています。このためサンパウロ州は、6日から生活必需品を売る店を除くすべての店の営業を原則禁止し、午後8時から午前5時まで外出を禁止するとしています。サンパウロ州政府は、このままのペースで感染者が増えれば、今月半ばにも病院が機能しなくなる可能性があるとしています。

ブラジルでは、欧米に比べワクチンの確保も遅れていて、市民の間で政府への不満が高まっています。