大相撲 今月14日初日の春場所前に力士らのPCR検査実施へ

日本相撲協会は、緊急事態宣言の期間中に始まる春場所を前に、力士の新型コロナウイルスのPCR検査を行う方針を明らかにしました。

首都圏の1都3県に出されている緊急事態宣言の期限が2週間延長されることになり、今月14日に東京の国技館で初日を迎える春場所の前半は宣言の期間中になります。

これについて、日本相撲協会の芝田山広報部長は「われわれは外出もせず部屋の中で黙々と稽古をしているわけだから、特に緊急事態宣言が延長されても変わらない」と話し、観客の上限も当初の予定どおり、会場の収容人数のおよそ半分となる5000人とする方針を明らかにしました。

さらに、春場所の前にはことし1月の初場所前と同様に力士や親方、それに行司など相撲協会員を対象にしたPCR検査を行うことを明らかにしました。

親方や力士の検査は今月10日に行い、そのほかの協会員の検査は7日行うということです。

初場所前の検査では5人の力士の感染が明らかになり、その力士が所属する部屋の全員が休場しましたが、今場所、感染した力士が出た場合について、芝田山広報部長は「どうするかは専門家の先生の話を聞きながら対処をする予定だ」と述べるにとどまりました。