発がん性など調べる動物試験で記録を改ざん 厚労省 調査へ

厚生労働省が所管する独立行政法人の50代の職員が、発がん性などを調べる動物試験で、規定量の化学物質を投与していないのに与えたと記録を改ざんしていたことがわかりました。動物試験のデータは、国の化学物質規制の検討に使われるもので、厚生労働省は調査委員会を設置し、詳しく調べることにしています。

厚生労働省によりますと、独立行政法人「労働者健康安全機構」の50代の職員が、化学物質の発がん性などを調べる動物試験の記録を改ざんしていたということです。

この職員は、神奈川県秦野市にある「日本バイオアッセイ研究センター」で、化学物質の「2ークロロ ベンゾイルクロリド」を去年からマウスに直接投与していました。

しかし、一部のマウスが弱ってしまった際、規定量の化学物質を投与していないのに与えたと、事実と異なる記録をつけていました。

動物試験のデータは、国の化学物質規制の検討に使われるもので、この職員は2013年度以降、合わせて20の化学物質の試験に関わっていましたが「ほかの試験でも同様の行為をしたが、どの試験だったか覚えていない」と話しているということです。

また、この職員の前任だった元職員も、同じように事実と異なる記録をつけていたと話しているということです。

厚生労働省は、弁護士や専門家などでつくる調査委員会を設置し、事実関係などを詳しく調べることにしています。

厚生労働省は「このような事案が発生し残念だ。調査委員会で原因を調べて対応していきたい」と話しています。