東京都 新型コロナ 301人の感染確認 7日間平均で前週上回る

都内では5日、新たに301人の感染が確認されました。

7日間平均は前の週を上回り、都が「7割以下」にすると呼びかけ始めた先月2日以降では初めて増加しました。

都の担当者は「前の週を上回ったことを重く受け止めている。引き続き十分な感染対策をお願いしたい」と呼びかけています。

東京都は5日、都内で新たに10歳未満から100歳以上までの男女合わせて301人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

5日までの7日間平均は前の週を上回り、102.1%となりました。

前の週を上回るのはことし1月15日以来です。

また都が、この数値を「7割以下」にすると呼びかけ始めた先月2日以降で100%を超えるのは初めてです。

7日間平均の前の週との比較は4日までの2日連続で90%を超え、減少のスピードの鈍化が続いていました。

都の担当者は「前の週を上回ったことを重く受け止めている。すべての世代で引き続き十分な感染対策をお願いしたい」と述べました。

5日の301人の年代別は、
10歳未満が9人、
10代が12人、
20代が63人、
30代が49人、
40代が35人、
50代が44人、
60代が28人、
70代が30人、
80代が24人、
90代が6人、
100歳以上が1人です。

感染経路がわかっている濃厚接触者の内訳は、
「施設内」が最も多く70人、
次いで
「家庭内」が66人、
「会食」が12人、
「職場内」が8人などとなっています。

このうち「施設内」では、9つの医療機関で患者と職員合わせて44人、5つの高齢者施設で利用者と職員23人の感染が確認されました。

また「会食」では大学生が5、6人で集まって感染したケースや70代の人が10人くらいで集まって感染したケースもあったということで、都の担当者は「若い人だけでなく高齢の人も会食して感染した例があるので年代を問わず気をつけてほしい」と呼びかけています。

301人のうち、およそ44%にあたる132人はこれまでのところ感染経路がわかっていないということです。

またUAE=アラブ首長国連邦と東アフリカの地域への渡航歴がある人がそれぞれ1人いました。

これで都内で感染が確認されたのは合わせて11万2925人になりました。

一方、5日時点で入院している人は、4日より70人減って1449人でした。

「現在確保している病床に占める割合」は29.0%です。(1449人÷5000床)

このうち都の基準で集計した5日時点の重症の患者は4日より2人減って49人で、重症患者用の病床の14.8%を使用しています。(49人÷330床)

重症の患者が50人を下回るのは、去年11月23日以来です。

また都は、感染が確認された70代から90代の男女12人が死亡したことを明らかにしました。

12人のうち5人は医療機関で、3人は家庭内で、2人は高齢者施設で、それぞれ感染したということです。

これで都内で死亡した人は合わせて1454人になりました。