ネット同時配信 権利処理手続き簡略化へ 著作権法の改正案

政府は、5日の閣議で、放送番組をインターネットで同時に配信する際などに必要な権利処理の手続きを簡略化することを盛り込んだ著作権法の改正案を決定しました。

放送番組をインターネットで同時に配信する際には、放送とは別に配信についても著作物の権利者から許諾を得る必要があり、許諾を確認できない場合には、その部分を権利上の問題のない静止画に切り替えています。

閣議決定された著作権法の改正案では、こうした同時配信の権利処理の手続きを簡略化し、放送番組での著作物の利用を許諾する際、その権利者が特段の意思表示をしなければ、放送に加え配信についても許諾したと推定すると規定しています。

この規定は、同時配信のほか、放送番組が終了するまでの間に配信を開始する「追っかけ配信」や一定期間の「見逃し配信」も対象としていて、放送番組の視聴機会の拡大につながるものと期待されています。

また、改正案には、コロナ禍が続くなか、図書館が書籍などの著作物の一部をメールやファクシミリで送信できるようにして、図書館に出向かなくてもスマートフォンなどで閲覧できるようすることも盛り込まれています。

政府は、今の国会での法改正を目指すことにしています。