ニュージーランド沖で3度目の大地震 M8.0 日本への津波調査中

ハワイにある太平洋津波警報センターから気象庁に入った連絡によりますと、日本時間の5日午前4時28分ごろ、南太平洋のケルマディック諸島を震源とするマグニチュード8.0の大きな地震がありました。気象庁は、この地震で日本への津波の影響があるかどうか、調べています。

この付近では規模の大きな地震が相次いでいて、日本時間の4日午後10時半ごろにはニュージーランド北島の東の沖合を震源とするマグニチュード7.3の地震が、5日午前2時41分ごろには南太平洋のケルマディック諸島を震源とするマグニチュード7.4の地震がありました。

ノーフォーク島で56センチの津波観測 米海洋大気局

NOAA=アメリカ海洋大気局によりますと、オーストラリアとニュージーランドの間にあるノーフォーク島で日本時間の午前7時39分ごろ56センチの津波が観測されたということです。

また、ニュージーランドのグレートバリア島では日本時間の午前7時48分ごろ30センチの津波が観測されたということです。

NZ防災当局「けが人や建物の被害など入っていない」

ニュージーランドの防災当局の担当者は日本時間の午前6時半ごろ、NHKの電話取材に対し、「今のところ津波は観測されていない。けが人や建物の被害などの情報は入っていないが、確認を続けるとともに、北部の海岸沿いの住民には避難を呼びかけている」と話していました。

ケルマディック諸島沿岸で3m超の津波のおそれ

USGS=アメリカの地質調査所によりますと、日本時間の午前4時28分ごろ、ニュージーランドの沖合で地震がありました。

震源地はニュージーランドの北のケルマディック諸島沖の海域で、震源の深さはおよそ19.4キロ、地震の規模を示すマグニチュードは8.1と推定されています。

NOAA=アメリカ海洋大気局は、この地震によってケルマディック諸島の沿岸で3メートルを超える津波のおそれがあるとして厳重な警戒を呼びかけています。

また、ニューカレドニアやバヌアツの沿岸でも、最大で3メートルの津波のおそれがあるとして警戒を呼びかけています。

さらに、オーストラリア、ニュージーランド、フィジーなど南太平洋地域の沿岸のほか、メキシコ、ペルー、チリなどの、太平洋の広い地域の沿岸でも最大で1メートル程度の津波のおそれがあるとして注意を呼びかけています。

ニュージーランド北島沿岸の津波警報は解除

ニュージーランドの防災当局は津波のおそれがあるとして北島の沿岸に出していた警報を日本時間の午前9時半前に解除しました。

避難の必要はないとしていますが、念のため海岸や河口には近づかないよう呼びかけています。

防災当局の担当者はNHKの電話取材に対し「今のところけが人や建物の被害などの情報は入っていないが、引き続き確認をおこなっている」と話していました。

ケルマディック諸島 火山島群で地震が多い

南太平洋のニュージーランドの北島の沖合やケルマディック諸島の沖合では、4日夜から5日にかけてマグニチュード7を超える地震が相次いでいます。

4日の午後10時27分ごろ、ニュージーランドの北島から北東におよそ174キロの沖合でマグニチュード7.3と推定される地震がありました。

また5日の午前2時41分ごろにはニュージーランドの北に1000キロほど離れたケルマディック諸島沖の海域で、マグニチュード7.4と推定される地震がありました。

さらに、5日午前4時28分ごろにはケルマディック諸島沖の海域で、マグニチュード8.1と推定される地震がありました。

ケルマディック諸島は火山島群で地震が多いことで知られています。

「揺れがおさまるまで長い時間」

ニュージーランドの北島のハウモアナで撮影された映像では、暗闇の中、消防隊が車で避難してきたとみられる家族などの対応にあたっている様子がうかがえます。

女性は「地震で目が覚めました。やや強い揺れで、揺れがおさまるまでに長い時間がかかりました」と話していました。

日本人男性「町の中は落ち着いている」

ニュージーランドの最大都市オークランドに住む52歳の日本人の男性はNHKの電話取材に対し「揺れは感じなかったが、スマートフォンの緊急速報で津波のおそれがあることを知った。ニュージーランド政府はオークランドでも念のため海岸や河口から離れるよう呼びかけているが、町の中はいつもと変わらず落ち着いている」と話していました。

そのうえで、「このところ沖合で地震の発生が多いので気をつけたい」と話していました。

テレビ局 直後の映像伝える 建物の照明が大きく揺れている様子

ニュージーランドのテレビ局はニュース番組のなかで、今回の地震直後の様子について伝えています。

映像は、ニュージーランドの北島のネーピアという町で撮影されたということで、建物の照明が大きく揺れている様子が確認できます。

サモア「津波の注意報がすべて解除されるまで高台で」

震源から北に離れたアメリカ領サモアで、ほかの住民とともに高台に避難している男性は、NHKのSNSでの取材に対し「今は高台にいて安全です。津波の到達予測時間は過ぎましたが、津波の注意報がすべて解除されるまで高台で待つことにします。2009年に大きな津波があり死者が出たので、大きな教訓となりました」と答えました。

ニュージーランド防災相「いまのところ被害の情報ない」

ニュージーランドのキリ・アラン防災相は記者会見を開き、「状況は刻々と変化しているが、いまのところ被害の情報は入っていない」と述べました。

そのうえで、ニュージーランドの北島の沿岸部の住民に対し「警報が解除されるまで避難を続けてほしい」と述べ引き続き、避難を呼びかけています。