長女虐待し死亡させた父親 2審の東京高裁も懲役16年の判決

千葉県野田市で、小学4年生の長女に冷たいシャワーを浴びせて死亡させたとして、傷害致死などの罪に問われた父親に対し、2審の東京高等裁判所は「虐待事件の中でも悪質性は並外れている」として、1審に続いて異例の重さとなる懲役16年を言い渡しました。

千葉県野田市の栗原勇一郎被告(43)は、おととし1月、小学4年生の長女の心愛(みあ)さん(当時10)の顔に冷たいシャワーを浴びせるなどして死亡させたとして、傷害致死などの罪に問われました。

1審の千葉地方裁判所が「異常なほど悪質な犯行だ」として、子どもに対する虐待事件では異例の重さとなる懲役16年を言い渡したのに対し、2審で被告の弁護士は「刑の重さの傾向を大きく逸脱し重すぎる」と主張しました。

2審の判決で、東京高等裁判所の近藤宏子裁判長は「理不尽極まりない虐待行為を続けた末に、シャワーで冷水を浴びせ続けるなどして死なせたのは、異常なまでにむごたらしく、虐待事件の中でも悪質性は並外れている」と指摘しました。

そのうえで「1審が従来の刑の重さの傾向を大きく超えるべきだとした判断には、説得力のある根拠が示されている」として被告の控訴を退け、1審に続いて懲役16年を言い渡しました。

過去の傾向を大きく超えた1審の裁判員裁判の判断について、裁判官だけで審理する2審も認めました。