新型コロナ 偽ワクチン販売組織 南アフリカと中国で摘発

世界各国で新型コロナウイルスのワクチン接種が行われる中、フランスに本部があるインターポール=国際刑事警察機構は3日、偽物のワクチンを販売する犯罪グループが南アフリカと中国で摘発されたと発表し、各国に警戒を強めるよう呼びかけています。

インターポールは3日、南アフリカと中国で新型コロナウイルスのワクチンの偽物を販売する犯罪グループがそれぞれ地元の警察によって摘発されたと発表しました。

このうち南アフリカ北部のハウテン州の倉庫では、地元の警察が2400回分の量に相当する偽物のワクチンを見つけ、中国人3人とザンビア人1人を逮捕したということです。

また中国では、警察が偽物のワクチンを販売する犯罪グループを特定し製造していた施設を強制捜査し、およそ80人を逮捕したということです。

インターポールのユルゲン・ストック事務総長は、声明で「これはワクチン関連の犯罪の氷山の一角にすぎない。犯罪組織はオンラインとオフライン両方でワクチンを販売しようと仕掛けている」と述べ、各国に警戒を強めるよう呼びかけています。