看護師が上司からパワハラ 病院運営の昭和大に賠償命じる判決

横浜市の病院に勤めていた看護師の女性が上司からパワハラを受けたと訴えた裁判で、東京地方裁判所は、激しい叱責によって女性が狭心症や精神疾患を発症したと認め、病院を運営する昭和大学に対し、600万円余りを賠償するよう命じました。

横浜市の昭和大学藤が丘病院に看護師として勤めていた60代の女性は、平成27年までの4年間に当時の看護師長から激しくどなられるなどパワハラを受けたとして、病院を運営する昭和大学に賠償を求める訴えを起こしました。

3日の判決で東京地方裁判所の中吉徹郎裁判長は「看護師長は有給休暇取得の申請を繰り返し拒絶するなど、不当な対応を取り、心理的な負担を与えていた。一方的かつ威圧的に叱責したことは社会通念上許される業務指導の範囲を超え、不法行為にあたる」と指摘しました。

また、女性が看護師長から厳しい叱責を受けた直後に倒れて狭心症と診断され、その後、適応障害やPTSDを発症したことについて、叱責が原因だったと認めました。

そのうえで、安全に配慮する義務に違反したとして、大学に対し、慰謝料など600万円余りを賠償するよう命じました。