サッカーJ1 1試合中止に ガンバ大阪の選手ら5人コロナ陽性で

サッカーJ1、ガンバ大阪の選手とスタッフ合わせて5人が新型コロナウイルスの検査で陽性と判定されたことなどから、Jリーグは3日夜、愛知県豊田市で予定されていた名古屋グランパス対ガンバの試合を中止すると発表しました。
今シーズン、リーグ戦が中止になるのは初めてです。

ガンバによりますと、2日の朝から発熱の症状があった選手1人がPCR検査を受けた結果、陽性と判定されたということです。

これを受けて、選手やスタッフにPCR検査を実施したところ、試合のために愛知県内に遠征している選手2人、スタッフ1人のほか、遠征に帯同していない別の選手1人も陽性と確認され、合わせて5人が陽性と判定されました。

さらに、選手1人とスタッフ1人がJリーグ独自の基準で濃厚接触者に当たる疑いがあるとして隔離されているということです。

この結果を受けてJリーグは、3日夜7時から豊田スタジアムで予定されていたグランパスとガンバとの試合を中止とすることを決めました。

この決定について、Jリーグは「同一クラブにおいて複数の陽性者などが発生したことから昨今の社会情勢に鑑み、感染防止の観点から開催を中止する」としています。

今シーズン、リーグ戦が中止になるのは初めてで、Jリーグは今後、代わりの日程を検討することにしています。

試合中止でサポーターは

中止になった試合はグランパスの今シーズンのホーム開幕戦で、愛知県の緊急事態宣言が解除されたことから、観客の上限が5000人から1万人に緩和されて行われる予定でした。

会場には、午後5時前から多くのサポーターが続々と詰めかけていましたが、スタッフが試合の中止を拡声機などを使って伝えていました。

50代の男性は「会場に来て知って驚いた。お店を休んで地元開幕戦に来たので、何とかやってほしかった。ただ、こればかりは致し方ない」と話していました。

グランパスは試合中止を受け、急きょ、豊田スタジアムで練習を行い、試合を観戦する予定だったサポーターに、練習を公開していました。