米 バイデン大統領 “必要なワクチン5月末までに確保”

アメリカのバイデン大統領は、新たに接種が始まった3種類目の新型コロナウイルスワクチンの生産を政府として支援し、接種の対象となっている人たちに必要なワクチンを、ことし5月末までに確保する見通しを示しました。

アメリカでは、すでに接種が行われてきた2種類の新型コロナウイルスワクチンに加え、製薬大手ジョンソン・エンド・ジョンソンのワクチンの接種が始まり、接種が1回で済むため普及の加速が期待されています。

このワクチンについてバイデン大統領は2日の演説で、別の製薬大手メルクが生産に協力すると明らかにするとともに、大統領の権限で民間企業に協力を求める「国防生産法」に基づいて、生産設備の整備を支援する方針を示しました。

そのうえで、バイデン大統領は接種の対象となっている人たちに必要なワクチンについて「アメリカのすべての大人に行き渡る量のワクチンを、5月終わりまでに供給できる見通しだ」と述べ、5月末までに確保する見通しを示しました。

また、バイデン大統領は高校までのすべての学校の教職員が、今月中に少なくとも1回ワクチンの接種を受けられるよう各州に指示を出したとして、アメリカ政府として学校の再開の拡大に向けてワクチンの普及に努めると強調しました。