イタリア 変異ウイルス感染深刻地域 学校の全授業オンラインへ

ヨーロッパで感染拡大に警戒が強まっている変異した新型コロナウイルスについて、イタリアでは小学生や中高生などにも広がっているとして、感染状況が最も深刻な地域で学校の授業をすべてオンラインに切り替えることを決めました。

1日あたりの感染者数が1万5000人前後と高止まりしているイタリアでは、イギリスで最初に確認された変異ウイルスの感染が拡大し、先月中旬の時点で新たな感染の50%以上にのぼるということです。

2日に行われた記者会見で保健当局は変異ウイルスの感染が小学生や中高生などにあたる6歳から19歳の間でも広がっていることを明らかにし、スペランツァ保健相は感染状況が最も深刻な「レッドゾーン」に指定している地域で、すべての学校の授業をオンラインに切り替えると発表しました。

「レッドゾーン」には南部の2つの州のほか北部や中部でも一部の自治体が指定されていて、外出が制限され小売店や飲食店の営業は原則として禁止されていますが、小学校と中学校では対面で授業が行われてきました。

ヨーロッパでは隣国のフランスでも変異ウイルスの感染拡大を受けて一部の地域で規制を強化するなど警戒が強まっています。