フランス アストラゼネカのワクチン 65歳以上も接種認める

フランス政府はイギリスの製薬大手アストラゼネカなどが開発した新型コロナウイルスのワクチンについて、これまで接種の対象から外していた65歳以上の人についても有効性を示すデータが得られたとして接種を進める方針を示しました。

日本も供給を受ける契約を結んでいるアストラゼネカとオックスフォード大学が開発したワクチンについて、フランスやドイツなどでは有効性のデータが不足しているとして65歳以上の人は接種の対象から外してきました。

フランスでは2日、医薬品などの評価を行う機関のトップが記者会見を行い、イギリス北部スコットランドで65歳以上の人が接種した場合に入院を防ぐ効果があるとのデータが報告されたとして「アストラゼネカのワクチンの接種を65歳以上に広げることができる」と述べました。

ベラン保健相は地元メディアに対して65歳から74歳までの基礎疾患がある人にこのワクチンを接種する方針を明らかにし、新たに250万人が対象になるとしています。

また、ドイツでも地元メディアは専門家による委員会が近く65歳以上の人に対しても接種を推奨する可能性があると伝えています。