震災 福島 浪江町の酒造会社 10年ぶり ふるさとで新酒の仕込み

東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所の事故で被災した福島県浪江町の酒造会社が2日、10年ぶりにふるさとに戻って新酒の仕込みを始めました。

浪江町請戸地区で江戸時代から続く鈴木酒造は、津波で酒蔵が流されたうえ、原発事故によって避難することになったため、その後は、避難先の山形県長井市で、酒造りを続けてきました。

浪江町での酒造り再開を目指してきた中、町内に去年8月にオープンした道の駅に新たにつくられた酒蔵を利用できることになり、2日、10年ぶりにふるさとに戻って新酒の仕込みを始めました。

酒蔵では、杜氏(とうじ)らが、去年の秋に町内で収穫された酒米と井戸水を使って作業を進めていました。

この酒造会社では、気候が異なる山形でも、奇跡的に津波の被害を免れた酵母をもとに酒の味を守り続けてきたということです。

鈴木酒造の社長で杜氏の、鈴木大介さんは「ようやく浪江でコメをふかすことができてドキドキしています。作業をひとつひとつ積み重ねて、最高のお酒を造っていきたいです」と話していました。

ことし5月には、最初の酒が完成する見込みだということです。