“調査検体の約15%で英の変異ウイルス” 神戸市が独自調査

変異ウイルスの感染実態を独自に調査している神戸市は先月12日からの1週間、市内で感染が確認されて検体を調べた人のうちおよそ15%でイギリスの変異ウイルスが見つかったと発表しました。
市内で変異ウイルスの割合は増加傾向にあるとして市は検査体制を強化するとしています。

神戸市は、イギリスで広がった変異ウイルスへの感染者が兵庫県内でも相次いでいることから市独自に、ことし1月1日から先月18日までの間、市内で新型コロナウイルスの感染が確認された人のうち1000人余りの検体を市の環境保健研究所で、調べました。

その結果、1月1日から1月28日の間に感染が確認された677人からはイギリスの変異ウイルスは確認されませんでした。

しかし1月29日からの1週間の感染者173人のうち4.6%にあたる8人から変異ウイルスが見つかりました。

さらに先月5日からの1週間では105人の感染者のうち10.5%にあたる11人から、そして先月12日からの1週間では79人のうち15.2%にあたる12人からイギリスの変異ウイルスが確認され感染の割合が増える傾向にあることがわかりました。

このほか、起源が不明な変異ウイルスが5人の検体から見つかったということです。

神戸市の久元市長は記者会見を開き「緊急事態宣言は解除されたが、変異ウイルスの割合は増えている。事実を踏まえて行動変容をとっていただきたい」と注意を促すとともに、変異ウイルスの検査体制を強化する考えを示しました。