子ども3人遺体事件 福岡 飯塚市「虐待の兆候などはなかった」

福岡県飯塚市と鹿児島市で3人の子どもが遺体で見つかった事件で、家族が暮らしていた飯塚市が会見を開き、見守りが必要な家庭として状況の把握に努めてきたものの、虐待の兆候などはなかったと説明しました。

先月25日、福岡県飯塚市の県営団地で小学3年生の田中大翔くん(9)が死亡しているのが見つかりました。

翌日の夜には3歳と2歳のきょうだい2人も鹿児島市のホテルで遺体で見つかり、警察は同じホテルの部屋から飛び降りて大けがをした父親が無理心中を図ろうとしたとみて捜査しています。
1日、家族が暮らしていた飯塚市が記者会見を開きました。

それによりますと、飯塚市はこの家族について去年春まで住んでいた福岡市から引き継ぎを受け、夫婦間のトラブルや子どもへの暴力などを理由に見守りが必要な家庭として対応し、飯塚市に転居してからの10か月余りの間に市の職員が合わせて100回以上、家庭訪問や面談、電話などで状況の把握に努めてきたということです。

先月中旬以降の状況について、3人の子どもが小学校や保育所を休んでいて、父親が学校などに自身の体調不良などを理由に休ませると頻繁に連絡してきたということです。

警察の捜査で、大翔くんは先月中旬に団地で死亡したとみられていますが、この間、市としては子どもたちの状況を直接確認していなかったということです。

また、去年11月と12月に夫婦げんかで警察が対応した際、市は子どもたちが心配だと感じたものの、連絡を受けた児童相談所は子どもたちを預かることはしなかったということです。

飯塚市は、家庭内の暴力などは以前住んでいた福岡市でのことで、転居後は虐待の兆候などはなかったと説明し、「子どもたちは明るく元気で、父親も学校などとの連絡を密にしていた。直前に何があったのかという気持ちだ」と話しました。