新型コロナ ワクチン第3便が成田空港到着 最大約52万回分

最大でおよそ52万回分の新型コロナウイルスのワクチンを載せた航空機の第3便が、3月1日午前、成田空港に到着しました。

アメリカの製薬大手ファイザーのワクチンは、先月12日と21日に続き、3月1日午前10時15分ごろ、生産工場のあるベルギーから成田空港に到着しました。

ファイザーによりますと、3回目となる今回の空輸は、最大でおよそ52万回分接種できる量だということです。

ワクチンは、ドライアイスとともに専用の箱に入れられていて、航空会社のスタッフが航空機の貨物室から荷台に載せられた箱を慎重に取り出していました。

ワクチンは貨物専用の車両で倉庫まで運ばれ、荷解きしたうえでトラックに積み替えられ、空港の外にある保管場所に運ばれることになっています。

第1便、第2便と合わせてこれまでに日本に届いたワクチンは最大でおよそ136万回分で、人数にしておよそ68万人分が確保されたことになります。

国内では、先月から始まっている全国100の医療機関のおよそ4万人を対象にした先行接種に続き、今後はおよそ470万人の医療従事者を対象にした優先接種も始まり、ワクチンは今週から都道府県に配送されます。

ファイザーのワクチンは来週以降も、順次、国内に届く予定で、政府は優先接種の対象となる医療従事者と高齢者が2回接種するために必要なワクチンを、6月末までに全国に配送するという見通しを示しています。

河野大臣「4月26日の週 市町村にワクチン送り始める」

ワクチン接種を担当する河野規制改革担当大臣は、1日の衆議院予算委員会で、高齢者への接種券の発送について「4月26日の週に、各市町村にワクチンを送り始めるので、そのあたりまでに多くの高齢者に接種券が届いていればいいと思っている。自治体の判断でやっていただいてかまわない」と述べました。

菅首相「7日に宣言すべて解除できるよう対策徹底」

また1日の衆議院予算委員会で、自民党の牧原秀樹氏は「緊急事態宣言は、残る4都県も今週末が期限と予定されている。ワクチン接種も開始され、収束に向けた決意を聞きたい」と質問しました。

菅総理大臣は「今月7日に、すべての地域で緊急事態宣言を解除できるよう対策をさらに徹底していきたい。解除した地域でも再拡大を防ぐため、飲食店を中心とする対策を、緩急をつけながら実施していく。ワクチンは、6月末までに高齢者全員に2回接種する分の配送を行いたい」と述べました。