東京都 新型コロナ 6人死亡329人感染確認 感染約4割が65歳以上

東京都内では、28日新たに329人が新型コロナウイルスに感染していることが確認され、このうちおよそ40%の131人は、65歳以上でした。特別養護老人ホームなどでクラスターが発生し、高齢者に感染が広がるケースが目立っています。

東京都は、28日都内で新たに10歳未満から100歳以上までの男女合わせて329人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

都内で1日の感染の確認が500人を下回るのは22日連続です。

年代別は、
▽10歳未満が9人、
▽10代が17人、
▽20代が43人、
▽30代が50人、
▽40代が36人、
▽50代が30人、
▽60代が27人、
▽70代が40人、
▽80代が45人、
▽90代が30人、
▽100歳以上が2人です。

このうち65歳以上の高齢者は131人で、全体のおよそ40%を占めています。

28日の329人のうち35%にあたる116人はこれまでのところ感染経路がわかっていないということです。

一方、感染経路がわかっている濃厚接触者の内訳は、「施設内」が最も多く126人、次いで、「家庭内」が58人、「職場内」が12人、「会食」が6人などとなっています。

このうち「施設内」では、6の医療機関で患者と職員合わせて40人、8の高齢者施設で利用者と職員合わせて83人の感染が確認されました。

老人保健施設や特別養護老人ホームなどでクラスターが発生し、高齢者に感染が広がるケースが目立っています。

これで都内で感染が確認されたのは合わせて11万1676人になりました。

また、今月の感染確認は1万997人で、月別で最も多かった先月の4万367人と比べて70%余り少なくなりました。

一方、28日時点で入院している人は、27日より2人増えて1696人でした。

「現在確保している病床に占める割合」は33.9%です。

このうち都の基準で集計した28日時点の重症の患者は27日より1人減って67人で、重症患者用の病床の20.3%を使用しています。

また、都は、感染が確認された80代と90代の男女合わせて6人が死亡したことを明らかにしました。

3人は入院していた医療機関で、2人は家庭内で、1人は入所していた老人保健施設でそれぞれ感染したということです。

これで都内で死亡した人は合わせて1376人になりました。

小池知事「下げ止まりどころか増えている」

東京都の小池知事は、都庁で記者団に対し「先週の日曜日が270人台、28日は330人近いということで、下げ止まりどころか、残念ながら増えている。いま必要なのは、徹底して人の流れを抑えていくことだ。人の流れが増えて再び感染が拡大することがないよう協力をお願いしたい」と述べました。