「障害」の「害」を「碍」と表記 常用漢字追加見送りへ

「障害」の「害」を「いしへん」の「碍」と表記できるように「常用漢字」に追加すべきか検討してきた文化庁の小委員会は、使用頻度が高まっている状況ではないなどとして、追加を見送る見解をまとめました。

公文書や放送、新聞など、日常的に使われる「常用漢字」について、文化審議会の国語分科会は、「碍」の追加の可否を検討するよう求める国会の決議を受け、議論を続けてきました。
これについて、国語分科会の小委員会は、現時点の使用頻度では追加する必要があるとは判断できないなどとして、常用漢字への追加を見送る見解をまとめました。

これまでの審議では、当事者団体などから「害」は否定的な意味があるとして代わりの表記を求める声があることは踏まえつつ、「いしへん」の「碍」の字も、かつてはいい意味ではない使われ方をしたとして、委員から追加に慎重な意見が多く出されていました。

一方で、「障害者」といった形で人に対して「害」を使うことを受け入れ難いと感じる人がいることは重く受け止めるべきだとして、漢字の表記の問題だけではなく、新たな用語を検討する必要性が議論されました。

文化審議会は、3月に開かれる国語分科会で正式に追加の見送りを決めますが、文化庁は今後、表記への意識調査を行いたいとしています。