WHO ワクチン 各国に製薬会社と独自契約控えるよう呼びかけ

WHO=世界保健機関のテドロス事務局長は、新型コロナウイルスのワクチンの公平な分配を目指す国際的な枠組み「COVAXファシリティ」による供給が始まったことを歓迎する一方、各国に対して、製薬会社と独自の契約を結ぶことを控えるよう改めて呼びかけました。

WHOなどが主導して公平なワクチンの分配を目指す国際的な枠組み「COVAXファシリティ」では、2月24日、西アフリカのガーナに世界で初の供給となる60万回分のワクチンが到着し、26日にはコートジボワールにもワクチンが届きました。

これについて、WHOのテドロス事務局長は26日の定例の記者会見で、進展だと歓迎する一方で「『COVAX』が頼りにするワクチンをいくつかの国が自国に供給するよう製薬会社に個別に求め続ける状況が続けば、ワクチンの供給や分配は加速させられない」と述べました。

背景には、先進国を中心に、自国の国民に必要な回数分を超えるワクチンを確保する国が相次いでいることがあり、テドロス事務局長は各国に対してこれ以上、製薬会社と独自の契約を結ぶことを控えるよう改めて呼びかけました。